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2026年2月19日の大崎裕史の今日の一杯

東京都渋谷区神泉

旨口α(あるふぁ:890円)

2011年1月、沖縄から「島ラーメン 正志や」が移転リニュルオープン。「今日の一杯」初登場。
店主は、鐘ヶ江 元さん。有名セレクトショップ「BEAMS(ビームス)」の役員まで務めあげた方。ラーメンは独学。
店名の「アート」は、長年この場所で営業していた「アートコーヒーサロン」から。「マサシヤ」は沖縄時代の店名から。ちなみに当時の店名は『沖縄県国頭村奥・民宿 海山木のご主人である宮城正志氏の名前からもらったもの』とのこと。
こだわりのラーメンを出すお店で何度か食べている。「旨口」と「濃口」は食べていたが久しぶりに前を通ったら「旨口アルファ」というメニューのことが書いてあり、油とタレが多めでコクが増してあるという。これはちょっと食べてみたくなった。RDBレビューを遡って見てみると2012年5月に「Eagl30」さんや「爺ちゃま」さんが書いている。ということは開店して1年くらいで登場したメニューと言うことか。
私は『情報も旨味調味料のひとつ』と考えているので“蘊蓄”=情報(店内告知より引用)も載せておきます。
お店のコンセプトは『おいしいのはもちろんのこと、人の「心」と「身」にやさしいラーメン』『ミネラルにこだわった食材を使用』『無化調・無添加、天然素材100%』
出汁は、国内産の「煮干」「節類」「昆布」等をふんだんに使い、じっくりと時間をかけて旨味を引きだしている。
醤油タレは、天然醸造の小豆島産醤油をベースに「純米酒」、「伊豆大島の海水を平釜で煮て作った塩」、糖蜜も一切加えていない「沖縄多良間産純黒糖」を使用。
香味油は、豚の脂身をじっくりと加熱して取り出した「自家製ラード」に、「純正胡麻油」を合わせ、ネギを焦がして風味付け。
麺は(ミネラルを排出させる)リン酸を含まないかんすい」を使用。北区王子の創業昭和10年の老舗麺屋「玉川食品株式会社」に特注。
卵は平飼いの健康な鶏の有精卵。
焼き海苔は、昔ながらの製法の焼き海苔で秋の一番摘みの海苔を使用。

改めてメニューを紹介。
「旨口」醤油ダレと香味油を魚介の出汁に合うようにバランスよく配分し、あっさりとした中にも滋味深さのある味に仕上げた。
「旨口α(アルファ)」通常の「旨口」より油とタレが多めで「コク」が増している。
「濃口」よりコクの深い醤油ダレと、香味油を多く合わせることで、旨口よりも力強い味に仕上げた。

そしてこの「旨口α」、一口目でウマイ!確かに油とタレが多めになったそのままの印象だが、わかりやすくて「アートマサシヤ」初心者はむしろこれから入った方がよさそう。これを食べた上で改めて「旨口」や「濃口」を食べてみたくなった。

お店データ

アートマサシヤ

アートマサシヤ

東京都渋谷区南平台町2-8(神泉)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。